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第2ステージは150㎞で1600mの上るラインレース。
4時に起床の予定だけど、深夜にアジア特有のスコールで目が覚めました。
まあ、今のうちに降っておいてくれればと思って寝て、4時に起きて準備を始めたらまた降り出すという、、、。
「こりゃ今日は雨だ」と思い、「for CX」に「Breath」にレインジェルを合わせて部屋を出ました。
4:45にホテルのロビーで佐藤さん・太田さんと待ち合わせ。
雨は止んでいて、もうレースを通して降らなかった。
ホントに良かった。
5:15にスタート。
HUEの街中を通行止めで、10kmほど走ったところまで移動して、30分ほど停車。
結局この10㎞の移動は距離に含まれるのかがわからなかったが、レースを走りながら含まれていると理解した。
正式にスタートして、いきなりかなりのダッシュ。
たまたま前のほうに並んでいたので、この展開を確認することができたが、後ろからのんびり行ってたら、わけも分からず終わるところだった。
5人ほどの集団で走ってたけど、前のほうに山岳ジャージを含む集団が見える。
あれに追いつかないとマズいなと思いつつ、このグループのスピードは上がらず、、、。
一人で行くのもしんどいなあと迷ってるところに30番の欧米選手がゴリゴリと、僕とは違う迷いのない勢いだったので張り付く。
彼が7割・僕が3割で2人で追いついて、サンキューといったら、サンキューと言い返してくれた。
集団は20人ほど。
昨日表彰台にいた年代別の主要メンバーや、アジアツアーで走っているプロカテゴリーのメンバー。
ツールを制したカデルエバンスも混ざっていて、もうこれ決まりじゃんの集団。
いや、マジで終わるところだったので、さっき連れてきてくれた30番選手にもう5回ぐらいサンキューと言いたかった。
今日は無限アップダウンのコースだが、主要な上りが3回ある。
最初の上りに向けて淡々と進む。
カデルエバンスは淡々というより、インターバル的な走り。
彼が動くとみんな放っとかないから、集団全体が縦伸びになって、短い上りで一人また一人と減っていった。
そして25㎞地点から10㎞ほど続く上りが、最初の主要どころ。
僕も余裕をもって張り付くことができたが、集団は12名になってた。
で、次の主要な上りが48㎞地点から12㎞続く。
エバンスと80番の選手が引きまくってて元気だ。
しかし、エバンス集団にいるなんて、夢のような光景だな、、、。
「エバンス集団」って単語がもうやばいわ。
息も絶え絶えXPLOVAメーターのボタンを押し録画。
テレビで見てたあのダンシングが見れた。
夢のような空間は当然きつくて、頂上まであと何キロかと確認したら8㎞もあって、、、
ガツンと速いわけじゃないけど、ふと気づいたら1車身開いてて、次に気付いたら2車身開いててといった感じで、少しづつ遅れていった。
一発頑張れば一時的に追いついたかもしれないけど、その後の大ダレが怖くて、ここはマイペースを保ちながら千切れた。
ここが山頂まで残り4㎞ぐらいのところ。
7人の集団に行かれ、一人で上ってたら一人落ちてきた。
集団に唯一残っていた地元ベトナムのおじさん選手。
ゼッケン番号が近いので、同じクラスかな??
僕からも遅れそうだったけど、残り100km近くあるから、ここは一緒に行かないとと思い、ペースを合わせて一緒に上った。
山頂から続く街はド平坦で、ここは特に地元の歓声が凄かった。
わりと隙間なく沿道を埋め尽くして応援してくれていて、非常に気分よく走ることができました。
無表情なおじさんと二人で淡々とローテを重ねて進んでいたが、最後の主要な上りで僕が完全に上れなくなってしまった、、、。
おじさんは大ダレしてほとんど停止してる僕を見捨てることなく待ってくれて、「このあともう一本あるけど、キツいのはそれが最後だ」と言ってくれる。
しまいには、残り50㎞で補給が尽き、もう開き直るしかない状況。
しかし、なぜかこれを察したおじさんがスニッカーズを分けてくれた。
補給がない仕草をしてないのに、よく分かったなあと思ったし、経験値も高い選手だと思った。
このスニッカーズは本当においしくて、元気が湧き出した。
残り30㎞。
細かいアップダウンは相変わらずだったが、元気が戻って快速で進む。
街中は白バイがずっと案内してくれて、ラスト1㎞になっておじさんがローテしてくれなくなったので、スプリントするのか~。
ゴール地点を確認し、300mほど前から先駆け。
ゴール前でやっぱり差されたが、さんざん助けてもらったので、差してくれてよかったとも思えた。
100㎞に渡ってのランデブーありがとう。
結局これが年代別3位争いだった模様で、僕は負けたから4位。
しかし、総合3位は守ることができ表彰台でした。
アジアのレースにも色々と出てきましたが、今回初めて表彰台に上がることができたことはご満足。
しかし、今日は精魂尽き果てました。
3本目の激坂で完全停止した時は、後ろに追い抜かれるパターンでしたが、おじさんに助けられ、そもそもスタートで30番選手に連れていってもらったりと、他力本願な一日でした。
またしっかり走れるように頑張ります。
フィニッシャーメダルもらいました。
ゼッケンがジャージ生地ってのは初めてです。 かっこええ。
レモンスムージーの味がセンス良くておいしかった。